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むち打ち損傷とは。


当院では交通事故による「むち打ち損傷」の自賠責保険による鍼灸治療を行っております。
 「むち打ち損傷」の治療で「鍼灸治療」と思われるかも知れませんが、「頸椎症」や「むち打ち症」の症状改善に「鍼灸治療」は非常に有効です。
整形・整骨などで行う、「むち打ち症」の治療は固定・冷却・頸椎牽引・物理療法(温熱、マッサージ、低周波)が標準的なものだと思います。頸椎牽引は頸の椎骨動脈が「むち打ち」の衝撃で折れ曲がっているときやヘルニアでは、牽引によって頸椎を引き伸ばし、椎骨動脈を真っ直ぐにしたり、椎間板内を陰圧にしてヘルニアを引っ込めたりします。ケベックWAD(むち打ち症関連障害)重症度分類では頸椎牽引は他の物理療法と併用する事を推奨しております。 
治療に際してお医者さんの指示に従うのは当然ですが、冷却・固定・頸椎牽引・物理療法の他に鍼灸治療も治療の選択肢に入れておくと良いと思います。
患者様個々の症状に合わせて治療するのが一番重要です。
当院では熟練の手技と鍼と灸のみで治療いたします。
頑固になった「むち打ち損傷」の症状は、なかなか簡単にほぐれたり、治ったりするものではありません。
1治療方針
当院では「むち打ち損傷」=外傷性頸部症候群(TCS)の治療 について、ケベックWAD(むち打ち症関連障害)重症度分類により治療計画を作成しております。 
2受傷機序
効果的な治療をするには「むち打ち損傷」の受傷機序について考えて治療することが非常に重要です。
まず
①追突衝撃により、体幹が前上方に投げ出される様な力がかかり、頭部は慣性によりその場に残るため、相対的に上位頸椎は屈曲位、下位頸椎は伸展位となり、その後に全頸椎が伸展位を取るという。 頸椎椎間関節への圧迫負荷による障害を受けます。
②上位頸椎後方を支えている後頭下筋群や、大小後頭神経等の軟部組織も急激な屈曲に伴う過伸展に大きなダメージを受ます。
 当院の「むち打ち損傷」の治療ではこの受傷機序を前提に患者様の体を診ながら適切な場所に治療いたします。
3治療内容
受傷機序から、まず「後頭下筋群」に対する治療を行います。
後頭骨と頸椎からは様々な神経が出ています、大後頭神経・小後 頭神経・大耳介神経・頸横神経・顔面神経などが代表的な物ですが、こうした神経は筋肉が痙攣すると圧迫されおかしくなります。
これらの神経の根部を締め付けているのは、上頭斜筋・後頭直筋 ・大後頭直筋・下頭斜筋などになりますので、これらの筋肉を緩めて神経の圧迫を取り除くため、その筋肉に対してアプローチいたします。
次に「頸部浅層筋」に対する治療を行ます。僧帽筋・胸鎖乳突筋 ・頭半棘筋・頭板状筋・頭最長筋などは急性期の筋痛が改善した後も、凝り感が続く場合が多く、その場合は緊張や循環の改善を目的として「頸部浅層筋」に対するアプローチをいたします。
当院では、ごく細い鍼を使用し筋肉を緩め、頸部の血流を改善する治療を行い、さらに円皮鍼を使用し鍼の効果を持続させる治療をしております。
当院では土日も開院しておりますので、安心して治療に専念出来ます。
当院では個々の患者様に合わせた治療計画を考え、早期回復、早期職場復帰を目指し治療しております。
多くの方が事故後、当初は痛みがそれほどで無かったとしても、運が悪く示談後の1~6ケ月後に症状が出てくるケースもありますので、まずは少しの痛みだけだったとしても、示談前にしっかりとした鍼灸治療を受けられることを当院では強くお勧めしております。